「カナル型」と「インナーイヤー型」

イヤホンの種類を大きく2つに分けると、「カナル型(密閉型)」「インナーイヤー型(開放型)」に分類することができます。

イヤホンを装着している時の感覚と、音の聴こえ具合に大きく影響してくるので、自分に合ったタイプのイヤホンを選んでいきたいところです。

 

カナル型(密閉型)とは?

▲カナル型イヤホン、イヤーピースを交換することで微調整が可能


イヤーピースの部分を耳に取り付けることで耳の穴を密閉することができ、イヤホンからの音を耳へ直接送り届けることができます。

密閉することによってインナーイヤー型と比べて音漏れがしにくく、また外部からの音も入りずらくなるので、本来の音や音楽を集中して聞くことができるのも特徴です。

音が漏れにくいという点で、電車の中や周りに人がいるような状況では特にこのカナル型イヤホンを活かすことができます。

 

ただ耳にピッタリと装着する分、慣れていない方や体質的に長時間使っていると耳が痛くなってくる、といった方も少なからずいるかとは思います。

その辺はイヤーピースの大きさを調整するか、もしくはいっそインナーイヤー型イヤホンを購入するか、といった選択が必要です。

カナル型はイヤーピースを簡単に取り付け・取り外しができるので、自分の耳の形にピッタリなイヤーピースを選択して調整することができるのも特徴です。

 

昔はインナーイヤー型イヤホンばかりでしたが、カナル型イヤホンが開発されてからはこちらのタイプが主流となりつつあるのが現状です。

音楽プレイヤーの付属イヤホンも前まではインナーイヤー型が多かった印象がありますが、現在ではカナル型を多く見るようになりました。

カナル型イヤホンになれている方は、無理してインナーイヤー型に挑戦するよりも無難にカナル型を選択することをお勧めします。

 

インナーイヤー型(解放型)とは?

▲1,500円ほどのインナーイヤー型イヤホン


インナーイヤー型はカラム型と違い、耳に密着させるというよりも耳に置くような感覚で装着するので、耳への負担が小さいのがポイント。

また音がダイレクトに入ってくるカラム型と比べて、耳の近くにスピーカーを設置したような音の届き方になるのも特徴です。

密着性が低い分、音や音楽が漏れやすい点もあげられますが、周りに人がいないような状況で使うことを心がければ問題なく使用することができます。

カラム型イヤホンは密着性が高い反面、歩きながらや作業中に使うと音楽に集中しすぎて他の事への注意が散漫になってしまうケースもありますので、そういった場面ではインナーイヤー型の方が安全と言えます。

外部からの音が入りやすいという点は、状況や場所によっては長所にもなり得るということですね。

▲これ全部インナーイヤー型イヤホン、耳にはめるとこ違いすぎ


注意すべき点として、インナーイヤー型はイヤホンの形が非常に豊富で、単にインナーイヤー型といっても値段やメーカーによって全然違う形になっている、というのが当たり前になっています。

中にはこれカラム型じゃね?と思ってしまうものでも、分類上はインナーイヤー型だったりすることも度々あります。

「いつもインナーイヤー型イヤホンだから次に買うのもインナーイヤー!」という考えは確かに正解ですが、ある程度はイヤホン部分の形が普段のイヤホンと近い製品を選ばないと、予想以上の違和感を感じてしまうかもしれません。

この種類や形が豊富にあるというのもインナーイヤー型イヤホンの特徴なので、うまいこと自分の耳に合ったイヤホンを選択するというのもインナーイヤー型の醍醐味とも言えます。

 

まとめ

  • 人の多いところで使う場合はカナル型イヤホンが正解
  • それ以外の状況だと好み、自分に合った方を選ぼう

状況に適したタイプはどちらかと言われればハッキリと分けられますが、自分の耳にフィットするのはどちらか?と言われれば正解はだせません。

こればっかりは多くのイヤホンを自分で試してみて、自分の中の最適解を見つけるしかありませんね。

一応はインナーイヤー型の方が耳への負担が少ないとされていますが、これを書いてる人は逆にインナーイヤー型の方が使っていて耳が疲れてしまいます。

試着できる環境であればガンガン試着して、ネット通販で選ぶ場合はイヤホン部分の形状と値段で判断していきましょう。基本的に値段の高いイヤホンは使用感にも優れていますので。。。

▲それぞれの値段、やはり値段の高いものほど耳に優しそう