「オーバーイヤー型」と「オンイヤー型」

ヘッドホンは耳に装着する部分の仕組みの違いとして、「オーバーイヤー型」「オンイヤー型」の2種類に分かれています。

似たような形をしていますが、その構造の違いによって音楽の聴こえ具合や耳への負担などに影響してきます。

ヘッドホンを選ぶ場合は必ずそのヘッドホンがオーバーイヤー型かオンイヤー型かを調べておくべきですし、その違いも理解しておくべきかと思います。

 

オーバーイヤー型


▲耳に押さえつけるのではなく乗せるような感覚、耳への負担が少ない


 

イヤーパッドの真ん中の部分がへこんでいて、そこに耳をフィットさせるように装着するタイプがオーバーイヤー型ヘッドホンです。アラウンドイヤー型とも呼ばれていますね。

耳を押さえつけるようにして固定させるオンイヤー型と比べて、耳に覆いかぶせるオーバーイヤー型は耳を押さえつけるのでなく、耳に乗せる形で位置を固定できるので、その分耳への負担が小さくなるのが特徴です。

特に女性の方は耳にピアス等のアクセサリーをつけている場合も少なくありませんので、そういった方はオーバーイヤー型のヘッドホンを選ぶことで耳への余分なダメージを軽減することができます。

 

また耳全体を覆う性質上、ダイナミックな音を聞くことができ、より集中して音楽を楽しむことのできるデザインだといえます。

まわりの余計な雑音をある程度シャットアウトでき、また耳の横にスピーカーを置いたかのような迫力のある音が聴ける、といった点でもかなりのユーザーから評価を得ているヘッドホンタイプです。

 

オンイヤー型


▲基本的にオーバーイヤー型ヘッドホンよりもコンパクト


 

耳にピッタリとくっつけるような形で固定するオンイヤー型ヘッドホン。

その構造上、オンイヤー型ヘッドホンの多くは非常にコンパクトかつ軽量で、ヘッドホンを装着していてもその重さを実感しにくいといった特徴があります。

コンパクトなデザインに仕上げられる特性のおかげで、オンイヤー型ヘッドホンは折り畳み式の製品も多く、持ち運びといった点でも小回りが効きやすいヘッドホンです。

 

またオンイヤー型は基本的に音漏れが少なく、例えば電車内などの周りに人がいる場所で、どうしても音漏れを気にしなければならない状況ではオンイヤー型ヘッドホンをお勧めします。

持ち運びにも優れていますので、外出時や屋外向きのヘッドホンといえますね。

オーバーイヤー型と比較して、長時間使用すると耳が痛くなってしまう可能性があるという点は気になりますが、ヘッドホンを使用する場所や環境によってはオンイヤー型の方が便利な状況も少なくありません。

 

さいごに

 

最後にひとつだけ。。。

今回の内容はあくまで構造に基づいた一般論なので、多くの方は上記の通りの認識で問題ありませんが、それでも個人差による差異は存在します。

中にはオーバーイヤー型よりもオンイヤー型の方が違和感が少ない、耳が疲れなくてすむ、といった方も少なからずいらっしゃいます。

なので付け心地に関しては自分が今まで使ってきたタイプの、慣れているヘッドホンの型を選択すると間違いないですね。

自分の今までの経験と基本的な性質とを比べながらヘッドホンを見極めることが、後悔しないヘッドホンの選び方だと思います。