【Sony】1000XシリーズのWH-1000XM2の性能と基本スペック

Sonyのヘッドホンの中でもかなり高級感あふれるデザインをした「WH-1000XM2」

そのデザインの通り、高級ヘッドホンとしての価格とそれに見合うだけの優れた性能と使用感を誇ります。ファッションアイテムとしてのレベルも非常に高く、人前で使っても全然気にならないデザイン性もかねそなえています。

1000Xシリーズは今のところこの「WH-1000XM2」1種類になりますが、もしかするとこれに並ぶほどのハイスペックヘッドホンが今後1000Xシリーズとして新たに追加されるかもしれません。

ということで、今回は1000Xシリーズ代表である「WH-1000XM2」の性能と基本スペックを見ていきましょう。

 

WH-1000XM2の基本スペック

お値段なんと40,000円、やはり高級ヘッドホンそうな見ため通りの価格です。

しかし当然高いのは価格だけではなく、Bluetooth機能やノイズキャンセリング機能といった使用感を高めるための機能がたくさん組み込まれており、そういった中でもしっかりと音質も保つだけの性能を秘めています。

 

優秀な充電持続時間

Bluetooth等のワイヤレスヘッドホンを購入する場合、まず一番に見ておかなければならないポイントが上の表に記載されているようなヘッドホン自体の充電時間と充電持続時間です。いくらコードレス化しようとも電池がすぐ切れてしまうようでは元も子もありません。

その点「WH-1000XM2」は問題ない数値だといえるでしょう。0からFullまで充電するのに約4時間程度、それだけで30時間ほど音楽を流し続けるまで充電は切れません。

数千円のワイヤレスヘッドホンだと音楽を全く流さなくても10時間しか持たないような製品ばかりですが、「WH-1000XM2」以上に電池をもたせられるヘッドホンはそう多くありません。

 

業界最高クラスを誇るノイズキャンセリング機能

充電持続時間も十分に魅力的ではありますが、「WH-1000XM2」の真に優れている点はノイズキャンセリング機能。

特にこのヘッドホンはノイズキャンセリング機能に相当の力を入れており、ひとえにノイズキャンセリングといってもこの「WH-1000XM2」では非常に細かな調整を行うことができます。

ヘッドホンを装着してNCボタンを長押しするだけで使用者の装着状態をチェック、髪形やメガネの有無によるヘッドホンの微妙なズレまで数秒で検知して、ユーザー個人に最も適したノイズキャンセリングを実装することのできる「NCオプティマイザー」。

ヘッドホンの外側と内側に小さいマイクを搭載することでより立体的に騒音を検知。そして周囲の騒音を打ち消すような音を生成することでより静かな状況で音楽を楽しめる「デュアルノイズセンサーテクノロジー」。

そのほか3つのノイズキャンセリングモードからその場にあったモードを自動的に切り替えてくれる「フルオートAIノイズキャンセリング機能」など、どんな状況でもゆっくりと音楽を楽しむための機能を、ノイズキャンセリング1つとってもこれだけ盛り込まれたヘッドホンが「WH-1000XM2」です。

 

高音質を実現するドライバーユニット

Sonyのヘッドホンは音の再現度をかなり重視して作られており、そのためドライバーユニットには相当の技術力を駆使して作られています。「WH-1000XM2」も例外ではなく、専用に開発された40mmHDドライバーユニットが採用されています。

そして「WH-1000XM2」にはアルミニウムコートLCP振動版という高いレベルの音質を生み出すための質のいい振動版が組み込まれています。

特に振動版にLCP(液晶ポリマー)が使われているというのはかなり大きく、LCPは優秀な素材ではあるが量産がしにくいといった素材で、これによりハイレベルな音質を再現することが可能になっています。Sonyのヘッドホンで振動版にLCPが使われている製品は片手で数えられる程度しかありません。

ワイヤレスでの通信となると有線と比べてどうしても音質が劣ってしまう印象があると思いますが、「WH-1000XM2」はBluetooth使用時でも本来の高音質をしっかりと耳に届けることができます。ワイヤレスでもハイレゾを維持できる機能も備わっていますからね。

 

使用感を高めるための細かな機能

「WH-1000XM2」にはヘッドホンを便利に使ってもらうため、NFCを利用してのワンタッチ登録機能やBluetoothを使ってのハンズフリー通話(スマートフォンを手に持たなくても通話ができる機能)などの細かながらにあると便利な機能が多数あります。

なかでも上の画像のように、ヘッドホンのハウジング部分を指で押したりなぞったりするだけで音量の調節や再生・一時停止がかんたんに操作できるという機能はなかなか重宝するのではないでしょうか。やはりいちいちプレイヤーやスマートフォンを操作するのはめんどくさいものです。

そういった小さい配慮の積み重ねで使用感を高められている「WH-1000XM2」は一度使うとやみつきになります。もう他のヘッドホンには戻れないと思ってしまうほどの使用感の高さがまた1つの特徴でもあります。

 

総評

「WH-1000XM2」はSonyのヘッドホンを代表するレベルのスペックがあります。その使用感の高さと安定感は他のヘッドホンとはとても比べられないような魅力です。

高級ヘッドホンとなるとGrado等といった、クセの強いヘッドホンが多くなってくるのが実状です。しかし「WH-1000XM2」はとにかく安定。安定したハイスペックを感じることができます。

質のいいヘッドホンを買いたいけど失敗はしたくない、という方は「WH-1000XM2」といったSonyのヘッドホンから始めてみてはいかがでしょうか。

 

筆者が思うに、Sonyのヘッドホンの中で最も高級感溢れるデザインをしているのはこの「WH-1000XM2」だと感じます。この製品以上に価格の高いヘッドホンはありますが、しかし「WH-1000XM2」の持つリッチなデザインを前にするとどうしても雰囲気負けしているような…。

ですがそんな「WH-1000XM2」にもライバルは存在します。

それはSonyがh.earシリーズとして販売している「h.ear on 2 Wireless NC(WH-H900N)」。

こちらもデザイン性の高いヘッドホンとなっていて、しかもBluetooth機能とノイズキャンセリング機能を完備。むしろカラーバリエーションでいえば「h.ear on 2 Wireless NC(WH-H900N)」が上というファッション力の高さ。

どちらがいいのかなかなかに悩ましいヘッドホン同士ではありますが、それぞれに違いと特徴をしっかりと把握したうえで選んでいきたいところです。双方の基本性能とスペックの違いを比較した記事もあげていますので気になる方はこちらからどうぞ。